スクワットで”つま先が膝より出ない方がいい”は間違い?

僕は現在ホームジムでトレーニングしていますが、

10代の頃スポーツをやっていて、競技力向上のため

ボディビルダーの方も何人も通っている、比較的レベルの高い

といわれているジムに通っていました。

その時、あるビルダーの方に

「君は間接が固そうだね、踵にプレートを敷いて

 ハイバースクワットでやってみよう」

と言われ、実際にフォームまでチェックしてもらった事がありました。

 

 

ハイバースクワットって?

ハイバースクワットとは僧帽筋の上でかついで

上体を起こしたままするスクワットです。

上体をある程度真っすぐに保ちながら下ろしていくので、

必然膝が前に出ていきます。

 

それまでトレーニング本に書いてあった、

「膝を痛めるから、スクワットの時は膝よりつま先を出さないように」

という言葉を妄信していた僕は、

このやり方だと膝を痛めてしまうのでは、

と教えてくれたビルダーの方に言いました。

その方は笑いながら、

「逆にローバーばっかりやってたら腰を壊すよ。

 大体壊す奴は重いの持ちすぎなんだよ。

 このジムのビルダーのスクワットはほとんど

 ハイバーだけど、それで膝壊した奴なんか一人もいないよ」

と教えてくれました。

 

Jay Cutler, Johnnie Jackson & Dexter Jackson ...

1分10秒あたりからハイバースクワットのシーンがあります

 

ローバースクワットとは

現在ではこちらの方がスクワットとして一般的になっているようです。

リフターの方に多いスクワットの方法で、

三角筋後部でバーを支え、上体をやや前傾させつつ

尻を突き出して下ろしていくスクワットです。

「ローバーでやってる人は大体重いの持ちたいからやってるけど、

 ローバーだと腰でしゃくり上げればごまかしがきくんだよね。

 重いのは持てるけどあれじゃあデッドリフトやってるようなもんだし、

 だいいち脚に効かないよ」

とビルダーの方は言っていました。

 

また、その方には

”筋力があまり無いうちはフルでやらないほうがいい、

 せいぜいパラレルくらいで止めるようにしないと、

 股関節を痛めるし、リフターでもないのに

 フルでやってる人は自分でも気づかないうちに

 ボトムでバウンドさせちゃってるから、怪我しやすいよ”

という事も教えて頂きました。

 

10代の頃、80kg前後でローバースクワットでセットを組んでいた

のですが、教えてもらったやり方で正しくやると、

40kg10レップでヒイヒイいうほどでした。

よほど元のやり方だとごまかしていたんでしょう。

 

ちなみにそのビルダーの方は

かなり太くてキレキレの脚を持っていましたが、

レッグプレスではかなり高重量を扱っていたものの、

スクワットでは100kgや80kgを高レップでやっていました。

 

ホームジムでやっているとついついごまかしてやってしまう事も、

ジムで、それもビルダーの方達がいるような場所で

トレーニングしていると厳しくも優しい方達がすぐに

指摘してくれ、10年越しにホームジムでトレーニングしている

今もその時のいろんな言葉が役立っています。

他にもたくさんのトレーニングのコツを教えてもらったのですが、

それはまたの機会にします。